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オセロの四隅(後編)

オセロの四隅(後編)
オセロのステキなところは、駒を増やすことを目的としないところです。
角っこを取ることで、残りわずかからでも逆転ができます。
今の世の中を、悪くなる一方と見る向きがあったとしても、オセロでいう角っこさえ抑えておけば、いつからでも世界は良くなります。
政治や経済、金融や宗教の力ではなく、自然にある本来の力がそうさせるはずです。

オセロの四隅を、世界に当てはめると、角っこの縦軸は「個人の在り方」です。
個人の「生」と「死」に意味があると思えば、すべての欲や価値観が変わってきます。
そして横軸は、「社会の在り方」です。
社会の在り方でいう角っこは、「エネルギー」と「医」です。
政治や経済、金融や宗教でさえも、エネルギーと医を中心としています。
それらは、エネルギーと医を分配するために元々生まれたものとも言えます。
エネルギーとは、「食」と「発電」です。
戦争は元々、食や発電を奪うために生まれました。
自然に沿った農法を実現すれば、200億人でも300億人でも、地球は抱えることができます。
発電も同様で、石油や原子力、太陽や風などの、動力源を必要としない発電が完成すれば、永遠に枯渇しない、その上で自然環境をクリーンにし続けるエネルギー環境が生まれます。

医も同様に、自然に元々あるもので、人が死ぬまで健康にいられるのならば、今の西洋医学至上主義は必要なくなります。
自然療法を95%、西洋医学を5%、このくらいの割合で事足りることでしょう。
今、日本だけで見ても、国民医療費は年間で40兆円を超えています。
これが経済を疲弊させるとともに、人間の命をより粗末にしているのが現実です。
すべて、一部の人たちの利権のためです。

縦軸と横軸、その角っこさえ引っくり返れば、世界はいつからでも変わります。
オセロを平面で見ていれば、誰だって駒しか目に見えません。
もしも盤上でしか生きていなければ、隣にある駒を見るだけで精いっぱいです。
オセロは、上から見ているから角っこが見えるのです。

オセロを上から見るためには。
愛とか優しさ、夢とか希望、そんな目には見えないことを大切にして生きていくことではないでしょうか。









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