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オセロの四隅(前編)

オセロの四隅(前編)
オセロの面白いところは、最後まで逆転がわからないところ。
途中経過での駒の多い少ないよりも、角っこを取ることの方が大切です。
それは、この世界も同じ仕組みです。
政治や経済、自然環境や国際情勢を見ていると、今の世の中は悪くなる一方のように感じます。
でもそれは、オセロでいう途中経過でしかありません。
必ずどこかで、角っこがひっくり返り、すべてが入れ替わる時が来ます。
その日が来た時が、本当の意味での世界が平和になる時です。
今の世界の価値観が、ガラリと変わるための、逆転現象です。

四隅には、縦軸と横軸があります。
縦軸は、人としての生き方です。
その根本は、「生死」です。
生まれることと、死ぬこと、その価値観です。
現代では、生まれることに差ほど意味は無く、生物学的にただ生まれてきただけであると考えられています。
だから、自分が好きなことをするだけで良いと考えます。
でも本当は、違います。
誰もが、人以外のすべての存在も含めて、意味があって生まれてきます。
命とは、「役割」です。
その人にできる、その人のすべてを賭けられるモノやコトが、それぞれにあります。
それに触れている時、人は「ああ、生まれてきて良かった」と想えるのです。
その瞬間は、どんな富や財産よりも、かけがえのない価値があります。
生まれてきたということは、誰もが役割があり、そこには本当の喜びがあります。

そして、死ぬことにも意味があります。
現代では、死んだらすべてが終わると、考えられています。
でも実際には、死んでも続くのが生命です。
漢字の「誕生」という字は、「偽の生」という意味があります。
昔の人は、この世界でどう生きるかが、死んでからの財産になると考えていました。
死ぬことは終わりではなく、そこからも永遠に続いている。
そう、考えるのなら、今だけの欲では満足できないはずです。
自分の命をもっと大切にしよう、そして、自分以外の命もすべて意味があって生きているのだから、もっと大切にしようと想えます。
「生」と「死」への考え方が見直されたら、自分や他人、自然環境への接し方も変わります。
そして、生も死も意味があるのだから、肉体が滅んでも意味があるのだから、もっと見えない存在に対しても感謝の気持ちを持とう。
そう想えます。

自分や他人、他に存在する命を、どれだけ大切にできるか、それが価値の中心になります。
そして、それと共に存在している見えない存在への感謝。
それが、僕が願っている「グレイス主義」です。
グレイスとは、目に見えないもののご利益や、人の優しさや自然の美しさなどをいいます。
よく考えてみたら、どう考えても、どれだけ考えてみても、それ以上のものは無いはずです。

いつか、たった1%の人が全世界の96%の富を所有するという、この世界の資本主義がいかに幻想であったかに、世界中が気付く日がきます。










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