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徳と和と愛

徳と和と愛
「和」

八徳という言葉があります。
『孝・悌・忠・信・礼・義・廉・恥』
の八種類の徳のことです。

八徳の中でも、最も高いのが「孝」であり、それは子が親へ対して積む得のことです。
そして、この八徳をすべて身に着けることを「仁」と言います。
仁は、すべてにおいて別格の意味を持った徳のことでした。
ですから、皇室では代々「仁」の一字を名前に入れているのです。

これら八徳は、儒教から始まり、東アジアを中心とした思想です。
そして、日本独自の思想があります。
それが、「和」です。
これまでの八徳が、自らを高める上で積んでいくものだとしたら、和は、高さも低さもなく、今のままで横へのつながりを大切にすることです。
日本人は元来、自らの成功や成長以上に、和を尊ぶ人間の集まりです。

和とは、稲を口にするという意味もある漢字です。
稲つくりには和が必要であり、稲を食したり生活に取り入れることで、精神性も整うということを古代人は知っていたのでしょう。

ちなみに、西洋で主流となった思想は「愛」です。
近代まで、日本では愛という言葉はほとんど使われていません。
明治維新で「LOVE」という言葉が入ってきたとき、「大切にする」と訳されていました。

夏目漱石は、とある小説の翻訳の際に、「アイラブユー」という言葉を、「月がきれいですね」と訳しました。
同じものを同じように観て、同じものを同じように美しいと感じる心。
食事や会話、日々の何気ないことの中に、すべての愛が隠されているように思います。

今日も、最善最良をお祈りしています。








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