国家論

先日、国家の行く末について考えている方々とお話をする機会がありました。
日本という国を良くするには、日本だけを良くしようとしないことです。

共育だって、そうです。
この子だけを良くしようとしたら、他の子との競争になります。
すると、そこでいくら勝ったとしても、まわりまわって、いつかこの子も恵まれません。

健康だって、そうです。
身体の一カ所だけを良くしようとすれば、どこかに負担がきます。
結局は、身体の全体に負荷がかかって、病気になります。

多くの方から相談を受けるので思うのですが、結婚だって、そうです。
相手の人だけを大切にしていては、親や友人をおろそかにしてしまい、結局は夫婦関係にもヒビが入ります。

日本という国家を良くするには、日本を愛するくらいに、他の国を愛することです。
でも、ほんの少しだけ、日本をより愛すると良いです。
なぜなら、あなたが生まれ育った国だからです。
あなたが今、暮らしている土地だからです。
あなたが大切な人が、そこで生きているからです。
それ以上の、歴史的な意味や、解釈や、優越意識は必要ありません。
それらは、どこの国の人々も、心にあるものです。
強くそれを想えば思うほど、他国を否定することにつながります。

もしも他の国で生まれたなら、そこの国を精一杯に愛しましょう。
そこが、退屈であっても、不自由であっても、戦場であっても。
そして、それと同じくらいに、まわりの国を愛しましょう。

私たちが望む「地球医学」は、今と未来に生きる地球の子ども達へのメッセージです。
私たちは果たして、その子らに自分の背中を魅せることができるでしょうか。













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