やまと言葉といのち

日本に伝わる、古来の言葉を「やまと言葉」と言います。
やまと言葉による数え方は、命の成り立ちを意味しています。
そこには、生命の秘密と不思議が隠されています。

やまと言葉では、1から10までの数え方を、次のようにいいます。
「ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や、こ、と。」
この10個の一文字には、すべて意味が隠されています。

ひ⇒日(太陽)
ふ⇒風(空気)
み⇒水
よ⇒世(大地)
い⇒葦(植物)
む⇒虫
な⇒魚
や⇒鳥
こ⇒動物
と⇒人間

これは、この世の中の成り立ちの順番をあらわしています。
まず、太陽が生まれ、空気と水が生まれました。
この3つは、生命の「三大維持条件」でもあります。
続いて大地が生まれ、これは土中に存在する微生物を意味しています。
そして、植物が生まれました。
以上の5つは、生命の維持と、命を育むこと、健康でいることに、欠かせないものです。

6番目の虫、そこから続く魚、鳥、動物、人間は、この世に登場した生物の順番です。
それはまた、受精卵から退治までの進化の過程もあらわしています。
人間は、母の胎内で、ミミズから人までの進化を辿ります。

そして、人間は1から10までの、すべてを兼ね備えた存在です。
１から１０を含む、「ひ」から「と」、それが「ひと」です。

「ひと」は、この世界のすべてを、宇宙を意味した言葉です。

あなたの中に、宇宙があります。
そんなあなたを、あなたが大切にしてくださいね。











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