考え抜く力

今の時代を生き抜くため、必要な力があると言います。
それを、「社会人基礎力」と呼びます。

1つは、「一歩踏み出す力」です。
現状を打破し、勇気をもって踏み出す力。
それが、新しい時代、新しい世界を作り出します。
例えば、昨日とはガラッと変わってしまう現代において、この力は生き抜く力そのものです。

2つ目は、「チームワーク力」です。
なでしこジャパンでみられるように、チームワークがあれば、力の大きいものに勝つこともできます。
言い換えれば、どんなピンチも乗り越えることができるのです。
一人ではできないことも、チームワークで乗り越えられます。
1足す1を、5にも10にもできることが、「チームワーク力」です。

3つ目が、「考え抜く力」です。
考える力と、考え抜く力は、全く違います。
考えることは、誰でも出来ます。
しかし、考え抜くことが、とても難しいのです。
建築家の安藤忠雄は言います。
「わが研究所では、24時間考え抜くことができない者はいらない」と。

人間には、知識と知恵と叡智があります。
知識は、覚えることです。これは、辞典やコンピュータにはかないません。
考えることが、知恵です。
そして、考え抜くことで、知恵と知恵が有機的に結びついてものが「叡智」です。
叡智には、どんな困難も乗り越えるだけの奇跡を起こす力があります。

人には、誰にも叡智が備わっています。
普段、それは眠っています。
呼び覚ますことができるのが、考え抜く力です。

考え抜くことに必要なもの…
それは「愛」です。
愛とは、人にとっての喜びそのものです。
「誰かのために、何かのために、世の中のために」
そう想えることで、無償に湧いてくる喜びこそが、考え抜くことを実現させます。

本田宗一郎、松下幸之助、稲森和夫…
名だたる経営者が、新しい世界を築き上げたのは、
人類への普遍的な「愛」があったからのことかも知れませんね。


考え抜く。
今日も精進致します。