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ある朝の風景

ある朝の風景
昨夜は2時に寝たはずなのに、何だか今朝は5時には目が覚めました。
何かが変わりそうで眠れない夜、何かに期待して起きてしまう朝があります。
ユーミンの旧い唄のように
「優しい気持ちで目覚めた朝は、大人になっても奇跡は起こる。
優しさに包まれたなら、きっと、目に映るすべてのものはメッセージ」
夜明け前の朝は、大地と草木のささやきトークが聞こえてくるようです。

僕が行く筋トレのジムに、濱田さんというインストラクターがいます。
彼は普通の町で、普通の体育館で、普通に働いて、普通の毎日を送っています。
そんな濱田さんに質問をすると、100発100中で答えが返ってきます。

-人は死んだらどこへ行くのですか?
「人は死んだら、愛へ帰るのです。
なぜなら、お父さんとお母さんの愛によって生まれたのですから、帰るところも愛なのです。」
-なぜ、人は傷つくのですか?
「傷をつかないのならば、それはロボットと同じです。
ロボットは、故障はあっても、傷はつきません。
でも人は、傷つくことで、成長することも出来るし、喜びを知ることも出来ます。
傷の分だけ、喜びや感動を知り、人にも与えられるようになるのです。」
-人は別れるとき、なぜ痛みを感じるのですか?
「出逢いという喜びをプレゼントしてくれたのだから、別れという痛みを受け止めればいいのです。
痛みを受け取ることで、その人の背中を優しく押してあげるのが小澤さんです。
ベンチプレスのように、背中を押してあげるのです。」

悟り人って、案外その辺にいるんですよね。
どんな本に書いている成功哲学よりも、濱田さんの言葉は煌めいています。
朝からそんな会話をして、今日も新幹線で出張です。

PS.
ちっぽけな町の、体育館がある丘から見える夜景。
伊勢湾と星をBGMに、語り合いましょう。