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花火

花火
僕は花火が好きです。
子どもの頃、夏の夜の夢のような花火にワクワクし、馴染みの友人のように夏を想っていました。
6月には待ち遠しくて眠れず、9月には想い出に浸って眠れず、いつも寝不足の僕でした。
約束もしないのに毎年来てくれる夏、何て優しいんだろうと親しみを感じていました。
花火の夜は、そこにいるすべての人を笑顔にする魔力があります。
きっと、花火よりも皆の笑った顔が大好きで、それを見たくて夏を待っていたのかもしれません。
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昔々、三日間消えない線香花火を発明した博士がいました。
「永遠」と名づけられたその作品。
初めは世間の興味の的になりましたが、すぐに飽きられ忘れられました。
パッと咲いてパッと消える、花火の魅力はそこだったのかもしれません。
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いつかの少年の日、線香花火のともし火が地球そのものだと錯覚した時があります。
粒になって細々と力強く輝く線香花火。
もしかしたら、この地球そのものが線香花火で、誰かの指先から垂らされているかな?
そう想いました。
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真昼にする線香花火が大好きでした。
太陽の下で揺れる明かりは、儚くも力強い、不思議なエネルギーに満ちていました。
「生きていいんだ。
力強く生きて良いんだ。
たとえ、光が今そこで誰に見えてなくても良いんだ。
人生は、それぞれの明かりのままで良いんだ。
精一杯に生きて良いんだ。」
優しく語るその明かりは、真昼の雪のように心に染み入ります。
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夏は時に、動詞になります。
「皆さん、夏しましたか?」
夏は時に、人名になります。
「また来てくれたんだ、ありがとう。」
夏は時に、BGMになります。
「夏のリズムに乗って畝作り。」
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命のともし火は、いつもそこに素晴らしくあります。
儚くても、それ以上の輝きはありません。
たとえ気付くことを忘れたとしても、人は誰も皆、命の輝きに満ち溢れています☆
夏は、うだるような暑さって魔法で、僕らに生きている熱を想い出させてくれます。
PS.
約束はしないけど、また逢える?
気をつけて帰ってね。
秋に宜しく。