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雪の妖精☆

雪の妖精☆
久しぶりに、僕が二十歳の時に書いたお伽話です。
『雪の妖精』
冬がまだ、夏の終わりと変わらない、少し暖かな季節だった頃のお話。
この世界を白く埋め尽くす美雪は、昔は1粒ずつそれぞれの彩りを持っていました。
赤、青、黄色、緑・・
個性豊かな雪が世界に降り注いでいました。
雪の彩りは、妖精たちの想いが詰まった色でした。
赤い雪が降るとき、妖精はきっと熱い気持ちを秘めていたのでしょう。
青いのは、心が少し濡れているときの雪。
黄色は、彼らが微笑みをしている証拠。
緑は、癒しいっぱいの妖精の色。
それぞれの妖精の胸いっぱいの想いが、雪に虹のように表されていました。
しかし神様の機嫌を損ね、冬はやがて寒い季節になりました。
寒さに比例するかのように、妖精たちは暖かさを探し始めました。
森の中、丘の上、湖の底・・どこを探しても冬を乗り越える芯からの暖かさは見つかりません。
しばらくして、1人の妖精が最も暖かい場所を見つけました。
それは、「仲間・家族の隣」でした。
それ以来、隣の人が居心地が良くなるようにと、自分の色を見つめ磨き続け、心は白く澄んでいきました。
妖精たちが、お互いを大切にしたいという想いと、いつも傍にいたいという想いが合わさって、雪は白く染まっていきました。
「私は真っ白な想いであなたと共にいます。」
それが、雪の妖精のメッセージでした。
この季節の白い雪化粧は、心静かに自分自身を見つめた、暖かい想いの結晶です。
PS.
寒いから気をつけて下さいね。
今夜も、あなたの最善最良をお祈り申し上げます☆
スノウラック☆