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宇宙は常に更新されている

宇宙は常に更新されている
宇宙は今この瞬間も、光よりも速いスピードで膨張を続けていると、聞いたことはありませんか。
宇宙の成長スピードは、果てがありません。

言い換えれば、宇宙は3つの意味で、常に進化しているのです。
一つは、宇宙の膨張拡大にみる、「スケール」という意味での進化です。
前述させていただいたように、宇宙は休むことなく今この瞬間も、拡大し続けていて、そのスピードについて行くことができるものは、この宇宙には存在していません。
二つ目は、「情報」という意味での進化です。
宇宙は、常に法則は一定に定まっていますが、情報は常に更新されています。
コンピュータの理屈が同じでも、常に情報が上書きされていくのと同じです。
法則に則った上で、新しい情報が書き足されていき続けているので、常に宇宙の性格は変わりゆくものであると、言い換えることができます。

最後の一つは、「次元上昇」という意味での、進化です。
宇宙そのものも、宇宙の外の世界から見れば、ほんの小さな存在でしかありません。
まるで、人体内には、60兆の細胞×約2000のミトコンドリアが住んでおり、それらが独立した生命体であり、彼らから見れば人体こそ宇宙であるかのようであっても、地球から見れば一人の体はちっぽけなものであり、またその地球でさえも宇宙から見れば極微の存在でしかないのと同じです。
宇宙は今、11次元構造になっています。
さらにその上の次元は、宇宙よりも遙か超えた世界です。
宇宙は常に、そこに向かって運動しているのです。
それは、宇宙の分魂を生み出すことで、分魂そのものの次元上昇を統括していくことの中にあります。
宇宙の分魂、それは「人」です。
人は、宇宙の法則に則った上で、独自に悩み、苦しみ、自分を見つめ、他者を見つめ、自らや他を愛する能力を持ち、みっともないことも、仁義あふれるような行為も、日常で積み重ねていける生き物です。
愚かではあっても、崇高さも兼ね備えている生き物です。
ここでいう崇高さとは、あらゆるものの上に立って物事を見つめようとする、王者の精神です。
それは時に、愚かさと重なりますが、誰かや何かの進化を促す、宇宙の法則に適した尊い資質でもあります。

宇宙はなぜ、人間を生み出したのでしょうか?
それは、自ら(宇宙)に変わって、自分たちが世界の王者だと思いながら進化を願い続ける存在(人間)がいることで、宇宙そのものの進化を促しているのです。
人類は愚かですが、欲や夢や志を混同しながらも、少しずつでも発展を目指す存在です。

「愚かでも良いから、崇高でありましょう。」
それが、宇宙への貢献です。
それが、生きていくということなのです。
それが、生かされているということなのです。