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歸國

歸國
明日は、終戦記念日です。
太平洋戦争の終結から、今年は70年を迎えます。
今から五年前、戦争を振り返るという意味で、一つのドラマが放映されました。
タイトルは、『歸國(きこく)』。
ビートたけし、長淵剛、小栗旬、向井理らが出演し、その他そうそうたる顔ぶれが脇を固めます。
僕は、このドラマを観ていません。
観ていないから、イメージだけでメッセージを膨らませてしまう。
映画とか、一枚の絵画とか、内容を知らないからこそ、想像だけで感動することってありませんか?

終戦記念日の深夜、東京駅にダイヤには無い軍用列車がやってきます。
それは、60余年前に南海で散った英霊たちを乗せた列車でした。
彼らの使命は、平和になった日本の現状を南海に眠る戦死者の霊に伝えること。
彼らは、夜明けまでのわずかな時間、今の日本を見て、様々なことを感じていきます。

命をはり、日本の平和と、日本国民の幸せを願い、彼らは惜しむことなく南海で散っていった。
そして今、日本は平和になっています。
しかし、その平和は、彼らが望んだ形でしょうか?
若者は、今の楽しみの為だけに生きている。
ボタン一つで富を得るもの、すべてを失うものもいます。
親は子を捨て、子が親に暴力を振るい、年寄りを敬うこともない世の中。
誰かや何かのために生きることが、まるで罪悪のようにとらえられる。
それらは、彼らの望んでいた「幸せ」の形でしょうか。

「平和」にはなったけど、「幸せ」には遠い。
「幸せ」になるためには、成功を求めるがゆえに「平和」ではない生き方をする。
または、誰かの「平和」を奪うことでもする。

僕の知っている方々は、人生の達人が多い。
何も無くても幸せで、今を生きている日々を心から喜んでいます。
何で、彼らは幸せなのでしょうか?
「役割をまっとうしているから。」です。
親は親らしく、子は子らしく。
男は男らしく、女は女らしく。
何よりも、その人がその人らしく。

チェ・ゲバラは、「趣味は革命」と言ったが、彼はそこに自分の役割を見出していました。
戦争はもちろん、あってはいけないことです。
戦争を望む人たちの心理は、その中に自分たちの役割を投影できるからです。
私たちは人間ですから、そこに役割を見出す必要はありません。
戦争では、人間は「人間を殺すマシーン」になるということです。
そんなことは、あってはいけません。
でも今の社会、勝ち組や負け組という言葉があるように、人間は「人間を踏み台にして生きていくマシーン」になっています。

私たちの本当の役割は、「誰かや何かのためにできること」をまっとうすることです。










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