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夏の朝に走ること

夏の朝に走ること
今朝、久しぶりに近くにある公園を走りました。
陽射しに透けて、木々の緑が硝子のように輝きます。
セミの声、白い雲、パールブルーの空、夏の朝はいつもこんな感じです。
僕は、本当はこうやって、何気ない一日をただ生きることが好きなんだと思います。
朝は走って、汗を洗い流してゆっくり湯船につかり、昼は料理をしてふるまい、午後は仕事をする。
夕方には一日を振り返り、夜は日記を書く。
早く寝て、日が昇る前に目を覚ます。

そんな生き方が理想で、学生時代や若い頃は、そうやって多くの日を過ごしていました。
そんなことを、今日は思い出しました。
最近は、追われるような日々の中で、季節を見ることも忘れていたのですから。

季節は、とても美しいんです。
それを見るためだけに生きたとしても、それはとても素晴らしい生き方です。
夏の間は、木々の緑や空の青に包まれているだけで、最高のロケーションです。
秋になれば、少しの肌寒さと、夕焼けや茶色に染まる葉木に、また美しさを感じることができます。
冬になれば、灰色の空と、凛とした空気、夜が更けるのが早いから、温かいシチューが恋しくなる。
それはそれで、なんだか楽しい。
春になれば、いつもの公園は桜色に染まり、これから何かが始まりそうなワクワクを、胸に抱かせてくれます。

好きな季節があるというよりも、好奇心があればどんな一日も楽しくなります。
それは、すべての一日の中に、季節の美しさを感じれるということです。
例えば、砂漠の国に行った時も、そこで暮らす彼らは「砂は美しい。」とか、「ベリーナイス、シー(海)。」とか言っていた。
そこで生まれたことを喜び、そこで見る景色を愛していました。
きっと、エスキモーからすれば、氷に包まれた自分たちの生活の中に、大地の美しさや暮らしの喜びを感じているでしょう。

どこで生まれても、どこで暮らしていても、世界はいつも美しいんです。
だから、世界は必ず平和になります。













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