大掃除

何年かぶりに、大掃除をしました。
きっかけは、落ち着けるところにでも行って、一息つきたいなと思ったところからです。
でもよく考えたら、自分が今いるところが、心行くまでに落ち着けるところになるのなら、ここにいるだけで良いんだなって、想ったからです。
日頃の疲れが達していたこともあり、大掃除をしながら眠ってしまい、昨夜は14時間くらいまどろみの中にいました。
掃除をすると、懐かしくて捨てられないものが出てきたりして、古い本や昔のノートを読んでしまったりします。
学生時代に、書きなぐったようなつぶやきが、「本当に自分が書いたのか？」と感じるくらいに息苦しくて新鮮でした。
あの頃は、何であんなにも生きることに必死だったのだろうかと、昔の自分の力強さに圧倒されてしまいます。
古いマンガも出てきました。
僕が集めていた多くは、ヒーローものです。
世界を守るための、一人ぼっちの宇宙戦争を、ヒーローは陰ながら日々しています。
今思えば、少年の頃からそれに憧れていたのですが、少年はノスタルジーではなく、今の僕そのものでもあります。
泥のように眠って、本を読んで、それを繰り返して延々と31時間。
結局、ほとんどの物を捨てました。
本棚を二つ、本を400冊、大きなごみ袋を4つ。
6畳の部屋から、それだけのものを見送ることができました。

22歳で実家に戻ってきてから、この16年で一番すっきりとしています。
きっと、生き方も変わると思います。
今が、この16年で最も新鮮になれているかも知れません。

モノを捨てることは、モノを捨てないでいることよりも、モノを大事にするということです。
いらないから捨てるのではなく、大事だからこそ、私たちの執着から離れて楽になっていただくために捨てるのです。








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