石ころ

とある企業の、取締役会の話を聞きました。
その取締役には、切れ者が揃い、仕事ができる人間が多くいます。
その中に一人、ほとんど何もしない、いや、仕事のできない人間が一人、取締役に名を連ねているようです。

他に仕事ができる人は会社にたくさんいるのに、その人間は次の年もまた次の年も、取締役だそうです。
「できる人」だけでは、組織は成り立たないということです。
「できない人」がいることで、うまく循環するそうです。
例えていうなら、水戸黄門御一行の「うっかり八兵衛」みたいな役割です。
彼がいるから、助さんも格さんも、よりいっそう輝きます。

「できる」ことも能力です。
「できない」こともまた、能力です。

みんな違って、みんな良い。
ちゃんちゃん。














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