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善光寺ツアー報告in2013春(後篇の続き)

善光寺ツアー報告in2013春(後篇の続き)
善光寺ツアーの、2日目のもう一つの楽しみが、渕の坊の御住職様による「御法話」です。
今回のお話は、「心の光と闇」という内容でした。

「今日、皆さんは、御戒壇巡りをされてきました。
真っ暗闇をご覧なられた時、どう思われましたか?
闇の恐ろしさ、光の有難さ、そういうことを感じられた方もいると思います。
光と闇は、共に存在しています。
闇があるから、光を感じることができます。
闇は暗いほど、かすかな光を感じることができます。
また、光があるから影が生まれます。
だから、光と闇は、一緒にあるのです。

人の心も同じです。
人の心にも、光と闇があります。

人に勇気を与えるのも、人です。
人を幸せな気持ちにするのも、人です。
私からすれば、皆さまが如来様です。
人は、皆、心に光を持っているのです。

しかし、人の心には闇もあります。
闇とは、「どん・じん・ち」(貪・瞋・痴)のことです。

「貪」とは、むさぼるということです。
私の古い知り合いに、牛を99頭飼っている人がいました。
彼は、牛を1頭飼っている友人に「どうしても100頭飼いたいから譲ってほしい」と頼みました。
99頭飼っている人間が、1頭しか飼っていない人間に欲しがるなんて…。
1頭しか飼っていない友人は、「どうしても100頭飼いたいなら仕方がない…」と思い、その大切な牛を譲りました。
その次の日から、100頭の彼は「俺はどうしても200頭飼いたいんだ!」と言い始めました。
これが、むさぼる心の「貪」です。
人の欲は、歯止めが付きません。

「瞋」とは、憎しみや嫉妬のことです。
これは、争いを生みます。
なぜ、嫉妬という字には、女偏が使われているのでしょう。
答えは、簡単です。
漢字は男がつくったからです。
本当は、男の方が嫉妬心は強いものです。
国会を見ていても、よくわかります。
釈迦の言葉に
「憎しみは、憎しみを持ってついに消えず。
憎しみは、憎しみを消して初めて消える。」
とあります。
憎しみは、憎しみを消すことでしか消えないのです。

「痴」とは、愚かなことです。
自分を知らないこと。
さらに愚かなことは、知っているのに行わないこと。
大切なことなのに、伝えないことです。

人間は、これら「どんじんち(貪心痴)」を皆、心の中に持っています。
この3つを「三毒」と言います。
では、三毒を消すにはどうすれば良いでしょうか。

18世紀、木喰上人という、偉いお坊さんがいました。
彼は、生涯で数万体の仏像を彫りました。
彼の言葉に
「みな人の、心は丸く、まん丸に。
どこもかしこも、丸くまん丸。」
と、あります。
彼の彫る仏像は、すべて笑顔だったそうです。
その笑顔の仏像に、救われる人が多くいたそうです。

笑顔は、人の心の闇を消す光です。
どうか、皆さんも、笑顔の光を絶やさないでいていただきたいと思います。」

そのお話通り、御住職様も、アンパンマンのようにまん丸く、笑顔の人です。
かく、ありたいものだと思いました。

あなたの笑顔に、光が輝いています。
そうして陰が生まれます。

うん、お陰様です。






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