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100万回生まれ変わった猫

100万回生まれ変わった猫
一匹の猫がいました。
ある時は一国の王の飼い猫として、ある時は船乗りと共に旅する猫として、ある時はサーカスの人気者の猫として、生まれ変わりました。
その他、ドロボーの猫、ひとりぼっちのお婆さんの猫、小さな女の子の猫…
彼は、100万回生まれては、様々な飼い主の元で死んでいきました。

次に生まれ変わった時、猫は、誰のものでもない野良猫になりました。
そこで、周囲の猫たちに「100万回生まれ変わった」話を自慢しています。
周囲のメス猫は、色んな経験をしている彼に近寄ろうとします。
その中で一匹、猫が自慢話をしても全く近寄ろうとしない、めすの白猫に出逢います。

いつしか猫は、その白猫の近くにいたいと思うようになります。
二匹の猫は、その後寄り添って生きるようになり、たくさんの子ども達に恵まれます。
やがて二匹は年老いて、白猫は動かなくなりました。
その時、猫は100万回の人生の中で、初めて悲しみました。
朝も昼も夜も忘れて、100万回泣いたそうです。

やがて、白猫の隣で、猫も動かなくなりました。

猫は、2度と生まれ変わりませんでした。

『100万回生まれ変わった猫』


大学生の頃、好きなアスリートが好きな絵本だったということで、読んでみました。
何かを求めて人は生まれ、生きて、それを手に入れることを望んでいるんだと思いました。
その何かは、人によって違うかも知れません。
それは、「愛」かも知れないし、「夢」かも知れません。
そう考えると、「愛」と「夢」は、同義語に思えてきます。

本当に求めているモノと、違うモノを求める大人にはなりく無いって、思ったことを覚えています。
昨日書いたアフリカ象の話のように、僕の死骸の上に森が生まれることが、僕の夢の一つです。
その森が、小さなオアシスになって、たくさんの命が寄り添える場所になれていたら最高です。
あっ、そうそう。
「小澤」という字は、「小さなオアシス」という意味なんですよ。

このお話の良いところは、死が「ハッピーエンド」なところです。

何もできない自分でも、最期をハッピーエンドに迎えられる生き方をしたいと思います。






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