EPリーディング「人の心」

心という言葉は、移ろいやすい「ころころ」から来ています。
人の心はドングリのように転がる可愛いものですね。

一瞬にして本音を隠したり、素直になったり、人の心は風見鶏のように繰り返しています。
どんなに悪人と言える人も、善人になる瞬間があります。
どんなに善人と言える人も、悪人になる瞬間があります。
心は常に、広い宇宙と同じように煌めき移ろいでいます。

さて、人の心を観ていると、どんなに硬い心の人も、ふわっと柔らかくなる瞬間があります。
それはいつも、一瞬のことです。
その瞬間、私はいつも人を信じたくなります。

どんなに出鱈目な話でも、その人の本当の声が聞こえる時があります。
大人も子供も、男性も女性も、人は同じく一人で生きています。
それは、永遠の一人ではありません。
いつか、一つになるための一人です。
それを知っているから、人は人にやさしくなれます。

人の心が読めるということは、強みであると同時に、人の悲しみを知ることでもあります。
傷をそのまま受け止める、勇気が必要です。
それをしたくないから、あえて人は、心を読む能力を失いました。

それを乗り越えた先には、本当の優しさが待っています。

人生は修行よりも、優業に価値が込められているんですね。