「感謝」と「ありがとう」

こんにちは。
秋深まりても、日差しが暖かな昼下がり、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今日は久しぶりに言葉のお話です。
最近、リーディングとカウンセリングのお話が多かったので、少し違うお話です。
僕の好きな、言葉の始まりと行き先です。

「感謝」という字は、「謝りを感じる」と書きます。
これは、最大級の懺悔の言葉でもあります。
例えば今朝の食卓、様々な食材が並んでいます。
それらはすべて命です。
生きるということは、何者かの命の上に存在する行為です。
歩くということも、息をするということさえも、何かの命の上に成り立っています。
それらを、一心に感じいれることを「感謝」と言います。

「ありがとう」という字は、「有難い」と書きます。
有ることが難しい、そんな奇跡のような出来事を意味しています。
例えばそれは、目の前で海が割れることや、空中を散歩することではありません。
目が見える、手や足が動く、出逢いや別れ、今ここにいるということ…
それらすべてが、奇跡です。
それを喜べること、感動することを「ありがとう」と言います。

「感謝」は懺悔の心であり、「ありがとう」は感動の言葉です。
2つの言葉は兄弟でもあります。
懺悔の中に感動があり、感動の中に懺悔があります。

言葉を美しく噛みしめる人に、人は美しさを感じます。

この世の中、美しくありたいものですね。





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