病気について⑦「そんなに悪いものじゃない」

「一度くらい、なってみてもいいんじゃないですか」

安保徹さんという、免疫学のお医者さんのお話を聞いていたら、こんなことを言われていました。
ガンが治るという前提であれば、それも悪くないと思いました。

「治らない。」と思うからこそ、恐怖が生まれます。
恐怖は、ストレスを生み、免疫をさらに落とします。

ガンは、症状であって原因ではありません。
症状だけに目が行くと、原因はさらに悪化します。
原因に目を向ければ、次第に症状は改善していきます。

どんな病も、そして人生でも、手遅れということはありません。
でも、病気は治ることだけが最善でもありません。
人生の問題が、解決することだけが最善でないのと同じです。

僕の父は、ガンで亡くなりました。
原因は、数10年と積み重ねてきた生き方と、誰にも言わずに溜め込んだ優しさだったと思います。
眠りにつくように、最後の目を閉じました。
悪いことじゃありません。
死は、僕にとっての最期の教育だったと思います。

大切なことは、病気を受け入れることができるということです。
それ以上に大切なことは、その原因までをも受け入れることです。

それが、人生を深くさせることだと思います。
生きていることを、見つめることです。


Ps
それでも、あなたが健康であることを。
もしも、病気であるならば善くなることを。
祈っています。





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