悩む力

「カントもニーチェもヘーゲルも、みんな悩んで大きくなった。」
昔、何かのCMであったセリフです。
僕はこの言葉が大好きです。
僕も悩むことが多くて、人と付き合うのが苦手な頃もありました。
四畳半の部屋で、どこにも行かずに何日も一人で自分を見つめていたこともあります。
でもだからこそ、自分自身と親友になることができました。
悩むことや、まじめなこと、大切なことだと思います。

「青春は輝かしいもの」なんて、嘘っぱちです。
悩んで、どす黒くて、みじめでみっともなくて、涙に溢れるようなものです。
そんな季節が、人生には必要です。
その季節が、青春時代です。

人の悲しみを、語ることはできません。
その悲しみを、わかることもできません。
ただ、考え続けることや、隣にいることはできます。

以前、大切な人を失った人に対し、僕がどんな言葉をかけれるだろうかを、浜田さんに聞いたことがあります。
「そのまんまで良いんじゃないですか。
相手を思う気持ち、それがある以上、小澤さんが何を言おうが、または何も言わなくても、いいんじゃないですか。」
それを聞いて、僕は悲しみのある人の隣にいることを誠実にしようと想いました。
何もできなくても、何も声をかけれなくても。

誰かのことを思って、悩む気持ちを、いつまでも持っていたいものです。
人が人を想う気持ち。
僕は、それ以上に輝くものをあまり知りません。

PS
だから、あなたはいつも輝いています。