宇宙の始まりは愛、宇宙の終わりは愛

小雨のささやきが、オルゴールのように語り掛けます。
6月の朝は、ゆっくりと冷めやかに、物事を見つめさせてくれます。
“山川草木悉総成仏”(さんせんそうもくしつかいじょうぶつ)
「この世にあるものは、ことごとく皆、仏なり。」
天台宗の教えです。
一本の草や石ころにまで、すべてに仏が宿るなら、すべての出来事にも皆、仏が宿るのかな‥
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宇宙の始まりは、素粒子の塊でした。
大きな爆発(ビッグバン)の瞬間から膨張を始め、今もなお宇宙は成長し続けています。
一兆度といわれる爆発直後の温度が冷め始め、核融合が始まりました。
素粒子が集まり、最初の元素“水素”が誕生しました。
さらに水素が手をつないで“ヘリウム”が生まれ、その後も核融合を繰り返し、いっぱいの元素が生まれています。
これを宇宙の“進化”といいます。
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“宇宙には意志がある”
と、僕は想います。
その意志は、人間が持つのと同じように、進化発展しようとする。
“存在理由”がある。
それは、“意志”があるということ。
宇宙の科学的な法則に、「完全質量の法則」があります。
宇宙のすべての物質を足せば、質量は常に同じである。
人が食べたものだけ排出するように‥
燃料を消費した分だけ汚染が生まれるように‥
物質の総量は変わらずに循環をし続けている。
この世にあるどんなものが、一つでも無くなれば宇宙はバランスを崩してしまう。
「宇宙には無駄なものは無く。進化発展しようとする。」
それを“愛”と呼ぶのなら、宇宙の法則は愛で満たされている。
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人間は、宇宙と同じ元素で構成されています。
人間は、宇宙の法則がそのまま当てはまります。
「無駄なものは無く、進化発展しようとする。」
山や川や草や木まで、すべて皆仏が宿るように、すべて根源は愛から始まっている。
喜びも哀しみも、幸せも憎しみも‥
感謝も怒りも、楽しさも痛みも‥
無駄の無い、「完全質量の法則」が働いている。
えっと、それはつまりきっと、すべてが一定の“愛”の法則で成り立っているのだ。
うん、きっとそうだ。
ＰＳ．
150億年という宇宙の歴史が
あなたを生んでくれて良かった。