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鶴の恩送り

鶴の恩送り
あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんとおばあさんは、雪道で人が困らないようにと、わらじを作って売っていました。
季節を眺めるだけの、つつましい暮らしを送っていました。
ある雪の夜、おじいさんが山道を歩いていると、罠にかかって動けなくなっている一羽の鶴がいました。
「おお、かわいそうに。こんなにも傷ついて…。
ほれ、お前さんのお家に帰りなされ。」
そう言って、おじいさんは罠から解き放ちました。

鶴は、おじいさんへの恩を感じました。
春になり、鶴は仲間たちをつれて村の畑や田んぼの虫を食べ、糞をし、または他の動物を呼び、村人が知らぬうちに田畑が耕され土が豊かになっていきました。
それが、毎年毎年続きました。
春になると大群の鶴が訪れるその村は、やがては豊かな町へとなっていきました。
鶴がなぜ、田畑を豊かにしたのかは、誰も知りませんでした。
人が集まるので、おじいさんとおばあさんが作るわらじは人気となり、おじいさんもおばあさんも豊かになっていきました。

返したのです、鶴は。
送ることで、恩を。

鶴の恩送り。






ちゃんちゃん-。












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