EARTH REVIVAL 地球再生アイテムをお届け!

苦の定義

苦の定義
仏の教えでは、「四苦八苦」という言葉があります。
生老病死からなる、この世での様々な苦しみのことです。
この苦を、言語であるパーリ語では「ドゥッカ」と呼び、「思い通りにならないこと」という意味を持っています。
日本語の「苦」について言えば、草冠は、大地から芽生えてくるものを表します。
古は、先祖の頭蓋骨を意味し、そこから転じて古く固い器を意味するようになりました。
そのような草を、苦菜と呼び、苦いから転じて苦しみを含む意味になったと言われています。
でも本当の意味はすべて、字体の中に隠されています。
「苦」という文字が持つ本当のメッセージは、大地から芽生えてくる古く固いもの。
普通、草や木をはじめ、大地から芽生えるものは新鮮で柔らかなものですね。
苦とは、「矛盾」ということです。

もっと、生きていたいのに、死はおとずれます。
いつまでも若くいたくても、老いは進んでいきます。
言い換えれば、早く死にたくても生き続けることも苦です。
子どもが早く大人になりたいと思っていても、ゆっくりと歳をとることも苦かも知れません。
苦は、私たちが望むことと矛盾する反対のことを受け入れなければいけないことを言います。
生老病死という苦を受け入れるのならば、生まれて生きてゆくこと、老いることも病することも、やがては死にゆくことも、すべてを愛するということです。

苦があるから、望みを叶えたいと想い、人は工夫をしたり学んだり、成長しようと心を磨こうとします。
さらには、苦を受け入れようとして器を広げようともします。
苦を経験することで、この世の様々な苦を見つめ、他人の苦を共感できるようになります。

「楽」が、楽しいということではありません。
「苦」が、苦しいということでもありません。
楽の中にも苦しみはあり、苦の中にも楽しさがあります。

だから、どんな人生も素晴らしいのです。















.