私たちは進化したのか？

人類の歴史は、進化の歴史だと考えられています。
言葉を話し、火を操ることができ、そして、日進月歩で科学は進んでいます。

100キロ離れた土地に行くのに、昔は歩いて三日かかりました。
今では、自動車で2時間です。
暑い夏も寒い冬も、エアコン一つで快適に過ごせます。
遠く離れた国の人と通信ができ、インターネットを使えば情報はいくらでも転がっています。
医療も食糧生産も、昔から見て格段に発展しています。

でもそれは、進化したと言えるのでしょうか？
交通の進歩は、移動を楽にしましたが、自然破壊の上に成り立っています。
コンピュータの進歩は、仕事や暮らしを楽にする半面で、新しい忙しさを生みました。
最近、一人で自分自身を見つめる、そんなゆとりを感じたことはありますか？
医療の進歩は新しい病気を生み、食料生産は増えていても飢えも同じく増え続けています。

ふと、振り返ると。
昔に比べて、旅は楽になりましたが、旅をしている際に自分自身と出逢う、そんな心の豊かさが消えました。
ネットを観る時間が増えれば、景色を観る時間が減ります。
たくさんの友を求めれば、本当の心の友を見失います。
モノに溢れる豊かさを得れば、小さな幸せに気づく感性を見失います。

僕は、進化したいと思っていました。
子どもの頃からずっと。
心も、体も、感受性も、仕事も、男としても。
振り返ってみると、小学校5年生の頃とあんまり変わっていません。

今の僕が目指す進化は、
「どれだけ自分を捧げることができるのか？」
それが、テーマです。

なかなか難しいので、反省の毎日です。

トホホ…。











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