EARTH REVIVAL 地球再生アイテムをお届け!

ちみを、のせて①

ちみを、のせて①
16歳の誕生日の朝。
おばさんから聞いた。
父は勇敢な旅人で、母はとても優しい女性だったと。
2人は夕陽の沈む向こうで出逢い、この町にやってきて僕が生まれた。
父は海を挟んだ戦争を嫌って旅に出て、母はそんな父さんを待ちわびながら負傷兵の介護を続けた。
戦争は、全てを奪い、悲しみだけを生み出して去った。
15年前の遠いお話、それらは僕の記憶にはなかった。

今朝、おばさんから、父さんが持っていた旅の道具をもらった。
どうやら父さんが、僕が大人になったら渡すようにと、おばさんに言付けていたらしい。
おばさんにとっては、16歳になったことが大人になるという基準だったんだろう。
おばさんは言った。
「父さんのようになりな。」

僕は、だから出かけるんだ。
地平線の彼方で待っている、素晴らしい冒険に。

~~~
https://youtu.be/OuSs4dEWmP8

あの地平線、輝くのは。
どこかにちみを、隠しているから。
たくさんの灯が、懐かしいのは。
あのどれか一つに、ちみがいるから。

さあ、出かけよう。
一切れのパン。
ナイフやランプ、鞄に詰め込んで。
父さんが残した、熱い想い。
母さんがくれた、あの眼差し。

地球は廻る。
ちみをのせて。
いつかきっと出逢う、僕らをのせて。









.