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闇の中にある光

闇の中にある光
6月23~24日(土日)もまた、今年2回目の善光寺ツアーでした。
今回は、関西方面の方々を中心としたツアーでした。
先日の大阪震災の影響もあり、突然のキャンセルの方が何名か出ましたが、それでも60名近くがお集まりになってくださいまして、大盛況の御参拝となりました。
初日の夜、雨上がりの露に濡れた善光寺の姿。
早朝の、凜とした空気の中、晴天に包まれた善光寺の姿。
昼、人で賑わう雑踏にあふれた善光寺の姿。
その、どれもが美しかったと、全ての場面に感銘を受けています。

今回は、恒例となっています、渕之坊の老祖様のお話を一つさせていただきます。
毎回、全く違うお話をしてくださり、そのどれもが感動的なお話ばかりです。
では…。
善光寺に行くと、御戒壇巡りといって、真っ暗闇の中を潜っていくという儀式があります。
それは、「擬死再生」といって、生きている間に死後の世界の暗闇を体験しておくことで、死んだ後に迷わずに道を進めるというものです。
戒壇の中にある、阿弥陀如来様と繋がる錠前に触れると、仏縁により極楽へ導かれます。
皆さんは、暗闇というと、どんな印象を受けますか?
暗闇の中では、形あるものを見ることは出来ません。
美しい、醜い、背が高い、背が低い、若い、老けている、それらすべてが見ることが出来ません。
形あるものが見えないが故に、真実だけが見えてきます。
だからこそ、闇の中には、真実の光があります。
例えば、全てを失ったと思った時、その時こそ見えてくる人の心のぬくもりがあります。
例えば、災害で誰もが苦しんでいる時、支え合う絆が見えてくることがあります。
例えば、もう誰も信じられない時、それでも見つめることで人を許す自分自身が育ちます。

仏の心とは、何でしょうか?
仏法には、こんな言葉があります。
「仏心とは、大慈悲、これ也。」
慈悲とは、慈しみと、悲しみです。
慈しみとは、相手の幸せを願う心と、相手の幸せを自らの幸せと想える心です。
悲しみとは、相手に寄り添う心と、相手の悲しみを自らの悲しみと想える心です。
それらは、なかなか難しいものです。
でもそんな心を持っているあなたはもう、仏そのものなのです。








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